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スピードスケート・ショートトラックの日本チーム強化コーチに、韓国人で98年長野五輪男子三千メートルリレー銀メダリストの金善台(キム・ソンテ)コーチ(32)が今月就任した。かつては五輪で日本のメダル有望種目だったが、近年は低迷。10年バンクーバー五輪に向け、初めて外国人指導者を迎えて復活を期している。韓国は06年トリノ五輪で男女8種目中6種目で優勝。99年に現役引退した金コーチは中国・長春で2年半指導し、中国代表選手を送り出した手腕を持つ。韓国にパイプを持つ柏原幹史・日本スケート連盟ショートトラック強化部長(58)の要請を受け、2年契約で6月に来日した。7日からの連盟強化合宿(長野県南牧村)では、腰を低くした姿勢や重心の乗せ方など滑りの基本練習を長時間実施。柏原部長は「韓国では小中学生がやる練習」と驚いたが、金コーチは「世界の技術は急激に変化しているが、日本はついていけていない。日本選手は基本ができていない。コーナーで減速するのは基本的な技術の問題だ」と手厳しい。これまで日本では、氷をける時はつま先に重心を乗せるのが常識だったが、金コーチの指導では、かかとに力を入れて氷を後方に押し出すようにする。トリノ五輪男子五百メートル6位の寺尾悟(トヨタ自動車)は「滑り方が根底から違う。2月に(五百メートルと千メートルの)日本記録を出しているのに、滑り方を変えていいのか。危機感がある」と戸惑いを隠せない。金コーチは「今季の成績は気にしない。長期的な視野で育成する」と方針を掲げる。「新しい挑戦をしたいと思って日本に来た。韓国のように競技人気を上げたい。それには五輪でメダルを取り、子どもたちに夢を与えることだ」とも。日本は80年代に世界選手権で男女とも総合優勝選手を輩出。当時は柏原部長らが韓国を指導した。柏原部長は「基本練習の繰り返しは、我々が当時教えたこと。その後、日本はテクニックに走って、基本がおろそかだった」と反省する。合宿には全国各地の指導者も呼び、金コーチの指導方法を学ばせてジュニア層や底辺の底上げも図っていくという。
[引用元:毎日新聞]
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